先日のA氏と餃子の会で映画を見ようということになって、じゃあ何見ようかというときにピックアップされたのが3Dタイトル。
(それか「ゼブラーマン〜ゼブラシティの逆襲〜」という選択肢もあったかもしれない・・・)
今やってるのはアリスかタイタンか・・・。
次回上映までの待ち時間の都合が良かったのがタイタンの戦いでしたので。
というわけで初の3D映画鑑賞となります、タイタンの戦い、果たしてどんな戦いが俺たちを待っているのか!?
PRでセイントセイヤの車田正美先生がイメージ画を描いたのがニュースになってましたね。

「タイタンの戦い」×車田正美 コラボレーションポスター一挙公開
http://animeanime.jp/news/archives/2010/04/post_1187.html

特に期待はしていなかったけどそれなりに意気高揚しつつ劇場へ向かいます!
悪いけどオラ、久々にけっこうワクワクしてんだぞ!!

*以下物語の核心に触れる部分が多々ありますのでこれからタイタンの戦いを見る予定の方はご注意ください。

まずは予告編から!




有楽町3Dメガネ

↑入場時に配布されるこのメガネをかけて3D鑑賞となります。
ふつうにかけると緑っぽい風景に見えて不安ですが、本編が始まるとちゃんとした色に見えるので安心。
眉間の黒いところがなんかを感知しているらしくここを押さえたり隠れたりすると3Dにならないらしいです。前髪の長い方はご用心。
あと、予告編の後に劇場からの案内でスクリーンに「それでは3Dメガネをおかけください」って出るんだけど、いかにもワープロ打ちのしょっぼいテロップはいかがなものでしょう。
スクリーン黒地に白字でですよ。
このへんは今後盗撮防止CMに負けないくらいの粋な案内をお願いしたいものです。

さて、いよいよ上映開始ですがまあ話の流れは上の予告編通りと言うことです。
でも、なんかまあ観ていて特に盛り上がらず終わってしまったという感じ。
神話だからおおまかなストーリーはすでに決まっているようなものですが、それを映画にするときにどこをテーマにして見せてやろうか、っていうのがイマイチ伝わってこなかったような気がします。
まあ、それなら「いい画」で観ている間は夢を見せてくれればいいのですが、各セクションごとにどうも興が冷めるとこが織り込まれていて、話は盛り上がっていってるはずなのに観ている方のテンションがだんだんさがっていってしまうという始末。

序盤は大宇宙の幻想的な風景とかでてきたり、主人公の成長がいい感じに描かれていてこれからの展開に期待させてくれます。
そんな主人公に転機が訪れ、神と戦うことに。

冥界の王ハデスの秘蔵っ子、クラーケンを倒すっていうのに特別部隊が結成されたのですが面子が、主人公(神と人間のハーフ)+騎士団+傭兵っぽいの+美人妖精。
勇者+ナイト数名+戦士数名+狩人2+主人公の守護者たる妖精って感じですかね。
まあ行けるかなと思ってたのですが砂漠でのサソリと戦うところでRPGにおける「こいつら明らかにレベル足りてねえ!」状態になるわけですよ。
巨大サソリを死人を数人出しながらもようやく撃破!
でもその直後さらにサソリ数匹に囲まれていたり。
あれー?必死に倒したのなんだったんだよ!みたいな。
(まあそれは通りすがりの砂漠の民が助けてくれるんだけど)
んでそのサソリが敵から一転乗り物になるんだけど、それがもっそりと遅っそいのです。歩いた方が速くね?

なんかこの辺で星がひとつ落っこちます ★★★★☆

実はその前の場面で神が主人公に向けて聖剣をプレゼントするっていうシーンがあるんだけど、こともあろうか主人公は聖剣使用を拒否!
「俺はこの剣は使わん!信念ですから!!」と言い放つんです。
まあ父である神が気にくわんのはわかるが、チカラを持っていながら使わず旅の仲間が死んじゃうっていうのは、どうなのか。
神は気に入らない、仲間の人間はまあ死んじゃって、すまん・・・ってんじゃ、ちょっとねえ。
人間側に立つというのなら努力!友情!ファイト一発!な心意気をもっと見せて貰わないと。
もし自分がこのパーティに参加していたら「すいません、ちょっと急用を思い出したんで」と言って、抜けます!(笑)

この辺でも星がひとつ落っこちます ★★★☆☆

で、クラーケンを倒すにはメドゥーサの首を取って石化させるしかねえ、ってんでメドゥーサ討伐ミッションが発令。
このメドゥーサ戦はなかなかいい雰囲気なんですよ。
なんせ目を見ちゃったら石になっちゃうわけですから、普通の戦い方じゃダメだし。
メドゥーサの動きも素早くてどこから襲ってくるか分からない。
気配を探りながら剣を振り回します。
でもけっこういいキャラしてた仲間も次々と石化しちゃっててやられていくわけですよ。
いよいよ主人公と対決かってときにメドゥーサの全身がバーッっと画面に出てくるのですが、そこで驚愕!
メドゥーサがとってつけたような黒いヌーブラをしとるわけですよ!
いや別におっぱいを見たい・・・ゲフン、ゴフン、無理に見せろとはいいませんが、それならもっとそれらしい衣装を着けるとかやりようがあるでしょう。

ここでも確実に星がひとつ落っこちます! ★★☆☆☆

むしろおっぱいが3Dでバーン!チクビ3Dバーン!だったら「ワオ!これこそ3Dおっぱい!!ようやった!」と場内拍手が沸き起こるかもしれなかったところだけに、どうしてこうなった感が隠せません。
メドゥーサのCG造形はなかなか妖艶で良かっただけに本当に残念でなりません。
(注・今改めてメドゥーサ画像を見ると鎧ブラみたいなのを装備しているように見えますが、劇場ではやっぱりヌーブラに見えたんですYO!w)

そんなわけで観ている方が星(テンション)を落としまくっているとこでクライマックスのクラーケン戦。
もうどうにも盛り上がりに欠けます。
もう、首でやっつけてよ、みたいな。
しかも、なんか結果オーライで父ゼウスと息子の主人公が和解しちゃってるし。

で、ほぼラストシーンで主人公がペガサスに乗って海岸を格好良く走っているシーン。
パカラッパカラッと走ってスーッと飛び立つと思うじゃないですか?
ここでまさかのカット割り。
海岸走っていて、パッっと画面が切り替わったらもう飛んでたとか!
オイ!ここはスムーズにテイクオフさせなくてどうする!!
暴れん坊将軍なら走ってるだけでいいんだけど、ペガサスなら飛ばさなきゃ!ね。

・・・と、まさかの終盤で星落とし。★☆☆☆☆

「この映画アレだったけど最後のペガサスが飛んでいくシーンは優雅で壮大でよかったねえ!!」とかくらい言わせて欲しかったものです。

ツッコミどころ満載なタイタンの戦いですが、じゃあ2000円だか払って映画館で観て損したかというと決してそうではありません。
今でも覚えているシーンはあるし、「神々の間」とか幻想的で綺麗な画だったし、なによりゼウスとかハデスとか神話っていうのにちょっと興味が出てきます。
より深く題材について考えるならば神に逆らえるのは人間だけなのだろうかとか、造物主とはいえあまりにも身勝手な神の振る舞いにはあきれたりとか。
人間には愚かながらも底知れぬパワーが宿っているものなのか、とか。
3Dに関しては序盤はオドロキこそあれ、慣れてくるとよっぽどでないと感動は薄く。
でも飛び出るのは面白いので今後の3D映画に期待です。
あと主人公の守護者っていうか妖精の今作ヒロインですが、敵に吹っ飛ばされるたびに「キャー!」とかいいながら過剰に脚をはだけつつお色気を振りまいてくれますので、美脚フェチの方にもオススメです!(つ∀-)

オマケ
ギリシャ神話ということで

うーむ、やっぱりいろいろとすごいなあ

オマケ2
PS2版のOP再現度がパネェ!