ブラッド・ピットの戦車道が炸裂!
「フューリー」見ました。

TOHOシネマズ日本橋のTCXっていうのを初めて体験したのですが、
画面の大きさに感動です。
同じ映画でも受ける印象がまたちょっと違うんじゃないかとすら思えます。
あと日本橋は落ち着いた雰囲気がいいですね。
公開初日の初回だったので他のお客さんもどこか気合いの入った雰囲気でした。

予告編の後はネタバレ注意です。
っていうかこの予告編がだいぶネタバレなので見ないほうがいいかも。
【戦争】
なかなかエグイ表現が続々。
その中でも「こ、これは・・・」と衝撃を受けたのは
路上で泥に埋まって制服ごとぺしゃんこになっているドイツ兵の死体、
その上を戦車で意に介する事無く履帯で踏んづけて通行するところ。
戦車映画ならではの「うわー・・・」っていう見せ方です。
塹壕の敵兵士をプチって轢き殺したりもしていました。

機銃掃射で飛び交う曳光弾は一見綺麗だけど、
その合間に実弾が5発くらいパラパラって着弾する音が聞こえて怖いです。
油断すると耳をつんざく音を立てながら砲弾が飛んでくるし、身を乗り出したら首が吹っ飛ぶとか。
戦場の怖さ感はバッチリ。
画面に登場人物がアップになるとこの人撃たれて頭がなくなるんじゃないかとヒヤヒヤしました。
アップにするのやめたげてよ〜。

さいしょはビクビクしていた新兵くんがだんだん戦場に慣れていくのを見ていると
人間の強さとか弱さに、戦争の是非について考えてしまいます。
悲しいけどこれ戦争なのよね。

【戦車】
「戦車は俺の家!」といいきるブラッド・ピット。
乗員は信頼と絆で結ばれています。
フューリー号はチームワークもバツグン。
そんな彼らの前に現れる敵ティーガー戦車。
「で、でたー」と心のなかで叫んだのは言うまでもありません。

【食卓シーン】
中盤、意外と長いこのシーン。
いろんなドラマが詰め込んであります。
家庭にあこがれるブラピ=帰る場所はない、ということなのでしょうか。
そう考えるとちょっと悲しい。

【最終戦】
「お前たちは逃げろ」って言ったってブラッド・ピットがあんなだったらみんな残らざるを得ないでしょうよ。
履帯の切れたフューリー号が哀れでなりません。
最後まで大暴れしてほしかったなあ。
ハッチから手榴弾が放り込まれて爆発・・・のわりには死体が形を留めていたのに疑問。
もっとぐちゃぐちゃになってるのでは?と思ったけど新兵くんにはああいうイメージ映像にみえたのでしょう。
戦車の下に隠れていたのを見逃してもらえたのは神の気まぐれでしょうか。
劇中しばしば神に祈るシーンが出てくるのはそのシーンを際立たせるためでしょう。

【最後に】
戦争映画だけに見終わった後は苦い気分になりますが、
戦車の重厚感や操縦室内のやりとりなど見ごたえあります。
アニメ「ガールズ&パンツァー」は見たけれど戦車映画っていうのはあまり見たことがないので
今度いろいろ見てみようと思います。

戦場・・・理想は遠く真実は残酷です(つ∀-)



【追記】
ネットで感想や検証などをみているといろいろ気付かされたのでメモ。
劇中ではそこまでわからなかったけど、知ってるとまたちょっと見方が変わると思います。
いろんな人の感想を読むと新しい面が見えてきてありがたいです。

・あれは一日で起こった出来事。マジか。
・ブラッド・ピット演じるウォーダディは元騎兵。だから冒頭馬に優しい。騎兵隊のブーツを履いているようです。
・ウォーダディの 母親はナチに村を焼かれたドイツ人。だからドイツ語ができるしSS絶対殺すマンに。FURY=復讐の女神。
・予算がとても少なかった模様。ティーガーのレンタル代がとても高額だったとか。
・最後に戦車下のノーマンを覗きこんだドイツ兵は少年兵。「マシン」になるまえのノーマンのような。
・曳光弾は実際けっこうあんな感じみたい。

・「今日はノーマンの日かよ!」=オヤジをノーマンに独り占めされた息子たちの嫉妬。彼らなりにノーマンを気遣ったつもりではあったけど。


(;゚∀゚)=3ムッハー もう一度みたくなりますなあ。