スラムのガキから王になれ。

『キング・アーサー』見ました。
「アーサー王」って聞いたことはあるけど話はよく知りません。
でもけっこう楽しめました。

IMG_3615
初期の宣伝ではタイトルに「聖剣無双」と付いていたのですが諸事情によりなくなってしまったのがちょっとさみしい。
聖剣エクスカリバーがキーアイテム。
それがどうなるのか?どのように無双してしまうのか?ってところに注目ですね。


予告編の後はネタバレにご注意を。
予告のナレーションの声(津田健次郎)かっこよくて好きです。



開幕登場するあまりにも超巨大すぎる攻城兵器 象!!🐘🐘🐘

「あーはい、そういうことね。おっけー」という感じで細かいことは考えないモードに突入。
流れに身を任せて楽しむことにしました。

※公式がYouTubeに本編映像をいくつかアップしているのでそれとともにお送りします。

映画『キング・アーサー』本編映像(トレーニング篇)

幼少期から大人になる過程がオープニングの数分であっというまに描かれます。
このスピード感はよかったですね。
音楽もなんかノリノリだし。
「有名な話だからチンタラやんないし、どんどんいくからついてきな!」みたいな製作の声が聴こえるような気がしました。
全体の作りもそんな感じで特に目立ったのが作戦説明と実行場面を交互にミキシングしていく手法。
普通の映画では1回やればいいほうなんだけど今作では数回やってました。
さすがに「またか!」って思う時もあったけど。
時間軸が前後するから見づらいこともあるけどまあ退屈はしないからいいのかな。

それよりも頻繁に登場するのがアーサー幼少期の父親が死ぬ回想っていうかフラッシュバック。
映画を見終わってから「数えておけばよかったな」ってくらい出てきます。
まあ話のキモがここしかないって言えばそうなので仕方がないのですがさすがに多すぎる。
アーサーどんだけトラウマなんだよ、と。
でも「聖剣が刺さっていた土台」が何だったのか明らかになったのはちょっと胸熱。

そんなトラウマまみれのアーサー、聖剣を引き抜いた後のやる気のなさが面白いです。



でも持って生まれたカリスマは隠せず仲間が勝手についてくる。
人には持って生まれる天命っていうのがあるんでしょうね。
いろいろあって恐怖を乗り越えたアーサーは聖剣のチカラを引き出し敵の軍団を相手に無双する!
(思ってたよりそんなに長時間無双はしない)
聖剣よりもほんとうに大切なものは共に歩む仲間。
そして「円卓の騎士」が誕生する。
・・・ってところは燃えました。
(アーサー王の物語を知ってればもっと熱くなれたと思う)



【バトルシーン】
映画『キング・アーサー』本編映像(ラストバトル編)

画面が暗めで戦闘状況がわかりにくいところもあったけどほどよくファンタジーな感じで楽しめました。
あと弓の人が必中クリティカルで超強かったです(弓好き)


【悪い王!】
映画『キング・アーサー』特別映像(ジュード・ロウ篇)

アーサーの仇である悪い王様がなかなかに冷酷で残酷。
その手口を見るたびに「よし!悪者はそれでよし!」と頷いていました。
ヴォーティガンを演じるジュード・ロウの冷たい表情がよかったです。
最後まで変に悔いたりせず悪を貫いたのがよい。
(娘を手に掛けた時の叫びは唯一彼に残された最後の心のカケラだったのだ)


【キング・アーサー】
剣と魔法の世界ってのもやっぱりいいものだよね、と再認識。
アーサー王の物語をもっと知りたくなってしまいました。
円盤が出たら吹き替え版でみてみたいと思います。

アーサー王物語 痛快 世界の冒険文学
講談社 (2013-07-19)
売り上げランキング: 14,516