アメコミ・ヒーロー映画っていい加減多すぎなんじゃないだろうか。
最近そんなふうに思っていたんだけれど見てみたらバツグンに面白かった!
『マイティ・ソー バトルロイヤル』です。
今回は日本語吹き替え版で見ましたが軽妙な台詞の応酬が存分に楽しめました。

実はマイティ・ソーもハルクも見たことが無いのですがこの作品単体でもOKでした。
世界観にすんなり入ることができたのはゲーム『女神転生』シリーズで北欧神話に馴染みがあったからです。
ソー(トール)、オーディン、ロキ、ヘラ、フェンリル、ヴァルキリー・・・ゲームでお馴染みの「悪魔」たちが躍動感あふれるアクションをみせてくれる。
それだけでもう最高でした。

予告編の後はネタバレにご注意を。



【バトルロイヤル?】
見終わって改めて思ったのは邦題を『バトルロイヤル』にしたのは全くの愚策としかいいようがない!
ぜんぜんバトルロイヤルしてないし。
ソーとハルクが闘技場で他の強敵相手にもっと戦うものだと想像してたんだけど。
でも内容は原題通りのまごうことない『ラグナロク』。
そして神々の戦いっていうと堅苦しいものかと思いきやキャラクターの魅力を活かした愉快痛快な仕上がりに。
15分に1回くらいは笑うところが用意されていたような気がします。
その笑いも見終わってから振り返ってみると生きていく上での不屈心とか勇気とかに根付いたもののように思えます。
軽快ではあるんだけどけっして軽いものではない。


【移民の歌】

冒頭とクライマックスのバトルシーンで流れる「移民の歌」がもう最高!!
レッドツェッペリンの「Immigrant Song(イミグラントソング)」。
アアア〜という叫びが観客の魂を電撃のように直撃だし、大地を揺さぶるリズムが戦意高揚を促す。
冒頭で流れて「いいなこれ、もう一回移民の歌聴きたいな」って思う。
からのクライマックスのアンコールでの「ですよね!待ってた!!」感。

そして歌詞の内容を見直してみるとまさにアスガルドの民そのもので「やられた!」となる。
最高!!
国がなくなっても国民がいればそこが国となる。
民こそ国。祖国への誇り。

まあ現実での最近の移民問題を鑑みるとそう簡単には言い切れないような気もするけれど。


【ハンマー】
いかんせんソーシリーズを見ていないのであのハンマーがどういうふうに使われるのか知らなかったのですがまさかあんなに便利なものだったとは。
振り回してぴょーんとすれば空も飛べちゃうんですね。
今作で残念ながらハンマーは破壊されちゃうんだけどソーが代わりに手にするのが父オーディンの槍(グングニルの槍?)。
ソーは片目を失い亡きオーディンの後を継ぎ王となる。
ソーの成長と王道ストーリーが最高!

雷神化したソーがこれまたかっこいいんだ!


【ロキさん】
髪がべったりとした感じとか画面に出てくるだけでもう楽しいロキさん。
裏切りの神なので裏切りまくるんだけどしまいには兄であるソーに裏切りが通用しなくなる。
じゃあ良い方向に裏切るよ!というわけで救世主(自称)に。
最後まで裏切ることを裏切らないロキさんに乾杯!


【死神ヘラ】
hera

なんともまあお美しい!
やっぱり自分はダーク系の悪女キャラが大好きです。
近年では『スーサイド・スクワッド』のエンチャントレス、『ザ・マミー』のアマネットが好きでした。
ヘラさんは戦闘時に髪型を変化させて超気合い入れる(髪下ろしてるほうが好きなんだけど)

髪といえばソーが「髪は切らないでくれ!」って懇願するシーンも(結局スタン・リーに切られちゃうんだけど)
北欧神話をちょっと調べてみると髪を切った切らないでエピソードがあるんですね。


【ヴァルキリー】
飲んだくれてるんだけど戦士としての誇りを取り戻して戦いに望むところはやはりアガる。
異世界の飛行マシンを乗りこなすあたりやはり騎乗スキルは高い。


【ドクター・ストレンジ】
ドクター・ストレンジが出るとは思ってなかったので「おおお!?」と前のめりにびっくり。
『ドクター・ストレンジ』でのソーが無限ビールを飲むシーンはあそこだったのか。
客の扱いがとても雑なドクターには大笑い。


【ハルク】
どうして変身できるようになったかは知らないけどけっこう大変そう。
手に負えないパワーがすごいですね。
ヴァルキリーとのやりとりがなかなか楽しい。
「ボクの正体をみせてあげよう」って飛び降りて地面にビターンってなるところは大笑い。
あのまま次回作にどう絡んでくるのか。


【マイティ・ソー】
というわけでとても楽しんでしまった『マイティ・ソー バトルロイヤル』・・・いや『マイティ・ソー ラグナロク』でした。
過去作を見てみようと思ったのはもちろん、次回作も楽しみになってしまいました。
なんだかんだでMARVEL面白いじゃないか!
エンターテイメントとしての脚本や画面作りへのチカラの注ぎ方が熱いんですよね。
日本の映画もそういうところもっとうまくやれなんて思ってしまいます。
あと日本語吹き替え版の上映館がもっと増えて欲しいです。
MARVEL作品は特に吹替えでの魅力がありますからね。

こうなると現在上映中のDC作品『ジャスティス・リーグ』も気になってきます。
あんまりみる気はなかったけどみてこようかな。


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