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もうちょっと前のことなのですが『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』を見ました。
これがバツグンに面白かったし熱かったです。
旧作を知らない人でも見ればなんとかなるので、お近くの劇場でまだ上映していたらぜひ大スクリーンで。

マジンガーZは小さい頃テレビの再放送で見たくらいなので話も覚えていないし実はそんなに思い入れもないです。
でも主題歌や必殺技にはどうしてもたぎってしまうんです!
そう、男の子ならね!

自分は2回みましたがそれぞれとても楽しみました。

【1回目】
最初は渋谷TOEIにて。
ビックカメラの上にある劇場です。
最近のシネコンに比べればちょっとレトロな雰囲気。
でもかつての「東映まんがまつり」と関連がないとは言えない今作。
それを東映の劇場で見るのはちょっと気分がいいですね。
あとこの劇場は前の席との間隔が広くて快適でした。
最近の映画館は席の前後を詰めすぎだと思いました。
(限られたスペースに座席数を確保しなきゃいけないのはわかりますけど)
それとは別に同伴した友人が超マジンガー好きだったのが最高でした。
鑑賞後は感想を言う・・・というよりも「講義」を受ける形に。
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パンフレットには敵のメカ(機械獣)の一覧が掲載されているのですが、自分が名前あてクイズを出題。
だがしかし、なんと全問正解。
その豊富な知識量には驚かされました。
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自分はとりあえずサンタクロースみたいなのは「サタングロースP10」っていうのは覚えました(覚えさせられた)
その他、オリジナルの声優が今作でも登場していたことや、細部の解説、お持ちの超合金の話とかで盛り上がりました。


【2回目】
2回目は川崎のチネチッタで鑑賞。
こちらは音が大きくて迫力がありました。
同伴は比較的若い世代と。
マジンガーZはアニメよりもむしろスーパーロボット大戦でといった感じです。
何十年もたっても作品が認知されているのはこういうゲームのおかげでもあるのだと実感。
2回目の鑑賞では「サタングロースP10」が登場しているのをはっきり確認できたし、作品のテーマについても考えながら見ることができました。
今作のテーマはなかなか深いんですよねえ。


そのほか作品について思ったことは予告編の後で。
ネタバレにご注意を。





【スーパーロボットアクション!】
開幕の舞台説明文字のフォントや出し方からして「マジンガーだ!」といきなり好感触。
からのグレートマジンガー戦!!
通常技がすべて必殺技といわんばかりに必殺技のオンパレード!
グレートタイフーン!
サンダーブレイク!!
ドリルプレッシャーパンチ!!
・・・からの水木一郎が歌うマジンガーZ主題歌!
この時点で鑑賞料金の償却完了はもちろんのことお釣りまでもらっちゃう始末。
その後は中盤やクライマックスのバトルでも存分にロボットアクションを堪能しました。
昔のスーパーロボットといえば手書きでのおおらかな嘘(いい意味でですよ)が味だとも思っていたけど現在の最新CGアニメ技術でも存分にスーパーな感じが再現されていて感動です。
もちろん作品を制作している人たちの熱量が加味されてのものでしょうけど。


【ゴラーゴン】
まあ平たく言うと
「未来は無限の可能性」
「世界は自分の意志で書き換えることができる」
・・・ってなもんなのですが、ぶっちゃけそういうのは他の作品でも散々言われていること。
わかってるよ、そんなことはわかってんだ。

だが最後に弓さやかは言う。
「次はもっとうまくやりまぁす(はぁと)」

可能性はあると思って生きてきたけれど自分の人生を振り返ってみればどうだ?
間違えた選択肢や失敗が山積じゃァないか。
でもそこで絶望するんじゃなくペロリと舌をだしつつもしたたかに次はうまくやる。
明確なアンサーと背中を後押ししてくれるすばらしいまとめだと思うし観客も救われる。
前を向いて歩いて行くっていうのはこういうことなんじゃないですかね。
観客が作品世界に身を投じることで受け取ることができるメッセージ。
言葉だけじゃわからないそういうものを最近ようやく理解できるようになってきました。


【魅力的な女性キャラクター】
永井豪的な女性キャラクターが多数登場します。
強く美しくそしてセクシー!
ロボットが男性的であることの対極に女性の母性があってとてもバランスがいいです。
ただひとつ残念だったのは謎の少女リサの乳首が描かれていなかったこと。
まあレーティング的に仕方がないのはわかるのですがやはりあるべきものがないと違和感が。
そんなにいけないものですかねえ、乳首。
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【音楽】
冒頭の主題歌やBGMはとてもよかったです。
エンディングの吉川晃司の歌もとてもとてもよかった。
でもここまでマジンガーZをすばらしくやってくれたのなら作品の最後はマジンガーZの主題歌で締めてほしかったです。
たとえばエンディングで吉川晃司のバラードをまず流す。
からの水木一郎マジンガーメドレー。
マジンガーZ → グレートマジンガー → Zのテーマ・・・とかでどうでしょう?

ってな感じだったら拳を熱く握って劇場を後にできたのですが。

これは『009 Re:サイボーグ』のころから言ってるのですがこういう懐かしい系の作品は最後に当時の主題歌を流せば無条件で星がみっつくらい増加するんです。
それを観客は安易だとはいいません。
近年でそのあたりをちゃんとやってのけたのは『シン・ゴジラ』、さすがわかってる。
途中「あれ?」っていうところがあっても最後の余韻がよければ「また見たい」ってなるんですよね。


【マジンガーZ】
スーパーロボットの新たな可能性を見せてくれた今作。
永井豪作品の力強さも改めて感じさせてくれました。
次の「なにか」も期待したくなりますね。

人の命はインフィニティじゃないけれど生命のつながりはインフィニティ。
いつもあなたのそばに、マジンガーZ。


『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』 | 大ヒット上映中!


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