アニメゴジラ三部作の完結編『GODZILLA 星を喰う者』です。

申し訳ないけど今回は酷評!
好きな方はこの先には進まずにこちらへどうぞ。

<全三部作:最終章>アニメーション映画『GODZILLA 星を喰う者』OFFICIAL SITE




前作までの感想はこちら。
映画感想『GODZILLA 怪獣惑星』(劇場にて) : ひよこクレストのご注文お決まりでしょうか?

映画感想『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(劇場にて) : ひよこクレストのご注文お決まりでしょうか?

微妙だと思った2作目のほうがまだマシだった・・・。


予告編のあとはネタバレにご注意を。




【映画なのか?】
これは果たして映画なのだろうか。

延々と続く会話。
(ほぼ櫻井孝宏劇場)

盛り上がるべきタイミングを完全に逃しているキャラの行動。
(ハルオッ!そこだ眼をやれ!いけ!え?まだ行かない!?)

立ってるだけのゴジラ。
(浮いたりもする!)

正直席に座っているのが苦痛でした。
観客のことをぜんぜん考えてないとしか思えない。

前二作を見ているだけに主人公ハルオを応援したい気持ちはある。
設定や世界観は興味深い。
今作に登場のギドラの観測不能な感じとかもよかった。
そういった素材をまったく調理できていないのが残念。


【ハルオ!】
地球人代表戦士のハルオですがなんとひとりでマルチバッドエンドを演じてしまいます。
(あの悲壮感を延々と演じた宮野真守は見事だと思う。)

・信頼していた友人に裏切られる。
・恋人はナノメタルに侵され脳死状態。
・フツアの女の子を孕ませるも逃走。
・ゴジラに突撃して自殺。
・結局ゴジラは倒せていない。

苦しむハルオに救いはない。
ただゴジラの眼だけがとても優しい眼差しだった。
技術的文明に溺れた人類が種として終焉を迎える。

このへんのハルオの気持ちとか考え方の移り変わりとか人類のあり方とか興味深いんだけど、映画の作りが粗すぎてもうあまり考えたくなくなってしまっています。
ハルオは悪くない、作り手があまりにも悪い。
どうしてこうなった。


【ゴジラはつづく】
人間の内面に深くアプローチしようとしたけれどそれはうまくいっていたのでしょうか。
喜怒哀楽のあまりにも「怒哀」だけで作りすぎてしまったのではないか。
あまりにも真面目すぎて疾走感や爽快感がなさすぎたのでは。
怪獣がもっと暴れるのを見たかった。
いろいろと疑問の多い作品でした。
ただ、見終わって友人と文句やツッコミを述べながらごはんを食べたのはいい思い出です。

さて、ゴジラ次回作はレジェンダリーの実写版。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

2019年5月31日(金)公開。
めっちゃ楽しみです。