原作マンガ、TVアニメシリーズは未見で臨みます。

劇場版総集編 メイドインアビス。
今回は後編です。

※前編の感想はこちら。
映画感想『劇場版総集編メイドインアビス【前編】旅立ちの夜明け』(劇場にて) : ひよこクレストのご注文お決まりでしょうか?

観に行った劇場は前回同様今回もEJアニメシアター新宿。

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映画館に展示のポスターにはナナチ役井澤詩織のサインが!
んなぁー。

さて、ざっくり感想ですが。
前編とは違って後編はレーティングにPG-12が指定。
つまり衝撃的シーンが繰り広げられます。
それらが頭で考えるよりも先に身体に刺さります。
理屈だとか良識だとか物語のテーマなんか観ながら分析している暇はありません。
まるで上昇負荷で身体中から血液が噴き出すかのように目から涙が噴き出していました。
(ほぼ全編涙してた。)
もはやこれは体験と言っていいのでは。

TVシリーズは観ていないので比較はできませんが、週一放送と違って劇場版の映画館でノンストップで事態が繰り広げられる+大画面と音響がものすごく効果的だったのではないでしょうか。
各シーンをじっくりと盛り上げる音楽がほんとうにすばらしかったです。

先に進むためにあらゆる困難を乗り越える覚悟と勇気。
生きること、命、そして魂。
最後に何が待ち受けているのかわからなくても、わからないこそ、
あこがれは、止められない。

自分にはそれが繰り返す日々に流され慣れてしまうことに抗えと言われているようで。
あこがれることに遅すぎるってことはないんじゃない?
とかさ。

予告編のあとはネタバレにご注意を。





【リコ&レグ】
前編ではそれほど強く描かれていなかった上昇負荷。
今回はリコにがっつりと。
目、耳、鼻、口から噴き出す体液。
そして魔物の毒に侵された腕。
腕を切断するために骨を岩で砕くレグ。

一連のすべてが観ていられないほど痛々しいんだけれど、そんな最悪の状況でも生き延びる最善の選択をするふたりの姿からは目をそらせません。

リコは母親に会えるのか?
断片的に蘇るレグの記憶。
冒険は続く。


【ナナチ】
これが噂のナナチか!
・・・と見とれているのも束の間、衝撃的なエピソードが続きます。

ナナチとミーティの過去。
「おやおや、ナナチ。さあ、順番ですよ。」
下層に送られるカプセルに(おいやめろ!うわあああああ!!!)と心の中で絶叫したのは言うまでもありません。
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絵がずるい(涙)

そしてミーティとの別れ。
こんな「介錯」ってありかよ・・・。
見送るナナチ、火葬砲を放つレグ、そしてミーティの気持ちが一度に流れ込んできて心がくしゃくしゃになりました。
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リコとレグと共に旅立つナナチ。
しかしそれは決して明るいだけのものではないように思えてつらい。
死に急がないで欲しい。

声を演じるのは井澤詩織。
あの声だから醸し出せるテイストが見事でした。


【メイドインアビス】
後編のラストでは(今回の新規追加シーンらしい)「プルシュカ」なるキャラクターが登場。
ボ卿となにをしてくれるのか。
続きは新作劇場版にて。

アニメ「メイドインアビス」続編制作決定PV


原作マンガのほうはもっとその先まで物語があるようで。
本屋で手にとってみましたが表紙から伝わってくるアビスの世界の濃厚さ。
買い揃えるのもやぶさかではないといったところです。
『風の谷のナウシカ』とどこか似ているところもあるかな、なんて思ったり。

作り込まれた細かいディテールを語りだせばキリがなくて、世界観を完全に理解するにはアビスの深淵に挑まねばならない。
とほうもない話をよく考えるもんだなあなんて感心しながらハマっていくメイドインアビスです。

これを観たことにより自分の中のアニメなどの映像作品に対する面白さハードルが上昇してしまったのは度し難い。



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