前作『クリード チャンプを継ぐ男』の続編、
『クリード 炎の宿敵』です。
ほんとうに待ち遠しかった映画です。
前作は映画館で観なかったことを超絶後悔したので今回は絶対に映画館で観ると決めていました。

タイトルのために意外と知らない方が多いのですが、これロッキーシリーズの正統なる続編です。
主人公はアポロの息子。
もちろんシルベスター・スタローン演じるロッキー・バルボアも登場します。

邦題の『炎の宿敵』は『ロッキー4 炎の友情』を受けてのもの。
今回はなんとドラゴの息子とアポロの息子が対決。
死んでしまったアポロの因縁がリング上に渦巻く。
こんなドリームマッチ、映画館で観るしかありませんぜ。
というわけでロッキーファンに超オススメです。

ロッキーは人生。


※前作の感想はこちら。
映画 『クリード チャンプを継ぐ男』 感想 : ひよこクレストのご注文お決まりでしょうか?


予告編のあとはネタバレにご注意を。





【そして父になる】
アポロの息子、アドニス・クリード。
チャンピオンになり、結婚して、娘の誕生で父になる。
全てを手に入れたかに思われたが彼は言う。
「オレの中の父アポロが消えていくようだ」
追いかけていた父を追い越し、これからは自分で歩んでいかなければいけない。
大人になること、自立することっていうのが観客にグサグサ刺さります。

今作は家族をとても感じることができて、孤独的に一人暮らしをしている自分なんかに家族っていいものだなって思わせてくれました。
そしてそんな思いは劇中のロッキーも同じだったようで・・・。


【ロッキー・バルボア】
勘違いしていた。
ロッキーは全てを手に入れたものと。
違う、彼の人生はずっと失ってばかりだったじゃあないか。

そしてその原点はアポロの死に違いない。
タオルを投げられなかった自責の念に囚われるロッキー。

それから周囲の人はどんどん去っていく。
ミッキー、ポーリー、そしてエイドリアン。
ペットの犬や亀さえも。
そして毎回墓標に向かって語りかける。

でも今作で息子と孫に向き合おうとする。
過去よりも今、そして未来を見ようとする。
息子に電話しようとしてやっぱりやめたりする。
ああ、なんてこの人はやっぱり不器用なんだ。

アドニス・クリードの試合を見届けロッキーは息子と孫に会いに行く。
遠回りをしたけれど彼の長い旅は終わり、そして新しい旅が始まったのだ。
今までのロッキーの人生が押し寄せてきて、これからの人生が目に浮かぶ。
溢れ出る涙を止める理由はなかった。
ロッキー・バルボアという一人の男の人生、ここにトゥルーエンドです。


【イワン・ドラゴ】
敗北によりすべてを失った男、イワン・ドラゴ。
その憎しみを息子にぶつけて鍛え上げる。
演じるはもちろんドルフ・ラングレン(だいすき!)
ドラゴは挑戦状を叩きつけるべくロッキーの店で待ってる。
その再会の瞬間が胸熱。
ロッキーとドラゴ!=スタローンとドルフ・ラングレン!
いや、あんたらエクスペンダブルズでいちゃいちゃやってたじゃん。
・・・なんて思ったのも一瞬、再会は重苦しく冷たく張り詰めたものだった。
両者の表情から目が離せなかった。
アポロの死からいろいろあったこと、そしてロッキー4から俳優としてのふたりにもいろいろあったこと。
人生の重みがにじみ出る名シーンだった。

憎しみで育てた息子はリングの上でピンチに。
そんな息子にタオルを投げるドラゴ。
車で煽るように走り込むトレーニングは、一緒に並んで走るものに変化。
ああ、父と子のドラマがもうひとつここに。
ドラゴの息子、今度リングに立つ時は新しい強さを身に着けてもっと強くなっているに違いない。
こっちサイドの物語ももっと観たくなったのは言うまでもありません。


【ボクサー虎の穴!?】
アドニスの起死回生のためにロッキーが連れて行ったボクサー虎の穴。
砂漠の真ん中の秘密特訓施設だけど誰がなんのために?と突っ込まずにはいられませんでした。
存在は謎だけどロッキーが「ちょっと特訓やるから頼むよ」ってひと声かけたら設営されるものなのかも?
まあなんだかんだで野性味あふれるワイルドなトレーニングって観ててアガる。


【アポロの影】
劇中アポロは登場しない。
トレーニングジムの看板になってるくらい。
でもその存在感はとても大きい。
もしアポロが守護霊的な存在であったら・・・と彼の気持ちを考えてみる。
もちろん息子の健闘と幸せを願う。
そして親友のロッキーのことをなによりも心配するに違いない。
ならば息子とロッキーを引き合わせ、過去の呪縛(アポロの死からも)から解き放ってあげたいとするだろう。
そして自分の死があまりにも多くの人生に影を落としてしまったことを後悔していたに違いない。
アドニスとヴィクターの息子同士の試合。
それによってその影が去っていった。
息子は立派に成長した。
ロッキーの背中を押すこともできた。
ついでにドラゴの憑き物も落とした。

父の墓に報告がてら語りかけるアドニス。
アポロ・クリード、今ここにようやく成仏であります。
微笑みながらウィンクして天に昇る画が目に浮かぶ。
アポロ・クリード、あんた偉大なチャンプやで。

アドニスはロッキーに言う。
「人生をよく考えたか?」
あれアポロが息子に言わせてるんじゃないかとも。
そして観客である自分にもとても刺さる台詞だった。


【胸熱BGM】
決戦の第10ラウンドのBGM

ロッキーのテーマとGoing The Distanceがいい感じによぎる!
今までのロッキーシリーズのすべての想いがパンチの一発ごとに乗る!
涙を垂れ流しながら拳を握りしめてホロホロしながら見届けた!

いやもうほんとこの「Going The Distance」は負けない気持ちが高まる。


ここぞというところのロッキーBGM。
けっして外さないクリティカル。


【クリード2】
人生、父と子、家族、ボクシング、そしてロッキーという物語。
けっこういろいろな要素がリングの上でギュッと交差する熱さ。
「生きている証明」を求めて戦う男たちの姿を見届けたら、今度は自分が人生を戦う番だ。
そんな強さをたくさんもらえました。
スタローン先生が人生にとって大切なことを教えてくれる男の教科書!
ロッキーとクリードシリーズです。

※その他こまかいこと。
・アドニスのお母さんは厳格ないい人で恐れ多い。
・それを受けるアドニスの奥さんもお母親になるに違いない。
・娘さんはやっぱり耳に障害が(「彼女は気に負ってない」っていうロッキーの台詞が印象的)
・伝説のカットマンがセコンドに再び!?
・マッチメイクするっプロモーターの人、金のためだけかと思ったけど意外と深みと熱意が。
・エイドリアンのとなりの墓はポーリー?ちゃんと酒瓶が供えられていたのが。
・ロッキーのスタローンはスタローンじゃなくてロッキーなんだよねと毎回感心する。
・さらなる続編があってもいいようななくてもいいような。
・ほんと映画館で観てよかった。


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