其れは、幼女の皮をかぶった化物・・・

というわけでアニメTVシリーズから大出世の劇場版となった幼女戦記です。
自分は原作は未読。

映画館で観ましたが感想は実に簡素。

それはあまりにもTVシリーズの続きであったし、あたりまえに幼女戦記であったし、そしてまぎれもなく「戦争」であった。

歴代の戦争映画に引けを取らないくらい戦争が描かれていたし、この『幼女戦記』という世界観でしか描けない戦争の見え方というのがありました。
なので鑑賞後は感心しつつ劇場を後にしたのですが、脳内に強烈に鮮烈にこびりつくのはターニャ・フォン・デグレチャフのあの顔と声。
凄まじい存在感です、ターニャ・フォン・デグレチャフ。

映画館の大スクリーンでは独特の空中戦のダイナミックな動きが映えるし、銃撃や爆発の音が身体に刺さって臨場感大。
そしてこの映画のあとにTVシリーズを見返してみるとこれまたけっこうよくできてたんだと再認識。
ここまでくるとさらに続きが描かれることを期待しちゃいます。



さて諸君、予告編の後はネタバレにご注意を!











【どうしてこうなった!】
卓越した魔導能力、元来の性分、転生者特有の先見的歴史観で有利に立ち回ってきたターニャ・フォン・デグレチャフ。
戦場でのチート的でワイルドカードな存在だったが、今作ではそれが危うくなる。
どんなに優れていても個人では逆らえない戦争の大きなうねりが彼女を呑み込んでいく。
その向こうに垣間見えるのは「存在X」か。
戦争という魔物の恐ろしさおぞましさがゾゾゾっと皮膚の下を這っていくような感覚を劇場で味わいました。

そして強大なチカラには必ず対抗するものが出てくるもので。
今作ではついにメアリーが父の仇を討つために牙を向いてやってきます。
その覚醒した魔法攻撃力やこれまたすさまじい。
デグレチャフとの一騎打ちのシーンはまさに圧巻でした。
そしてトドメを刺さなかったのは明らかに失策!!
う、うわー・・・。

拡大していく戦火、やがてくる世界大戦は登場人物たちをどのように翻弄していくのか。
続きが気になります。


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戦闘と戦況の見せ方がとても巧いと思う。
緊迫感がありながらもどうなっているかわかりやすいというのは重要。
BGMもバッチリです。

あとなんといってもほぼ一人舞台のターニャ・フォン・デグレチャフ。
それを演じる声優 悠木碧、すばらしいです。

エンディングにはきっちり「Los! Los! Los!」が流れるのがもうやっぱりこれしかないですよねっていう感じではい最高!!
TVシリーズで耳慣れた曲もこの映画の流れで聴くとまた印象が違います。
なんかもう「うわー・・・」って感じ。


で、現実はどうかっていうと戦争はなくならないし、なくなることはないだろうし。
ここまでくると戦争というものはむしろ人類にとって必要なものなのではないだろうか?なんていう度し難さ。
互いに理解し合うことはない個人の意志と、集合意思が混在する面倒くさい世界なんです、僕らのいるこの世界は。


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