なんとなく観るつもりだったけどかなりのものでした。
午後のロードショーでやってた『ユナイテッド93』。

アメリカでの9.11同時多発テロ事件では4機の旅客機がハイジャックされてうち3機はワールドトレードセンターやペンタゴンに突撃。
ユナイテッド93便は合衆国議事堂やホワイトハウスが目標だったらしいが・・・というお話。
事件当時はテレビを観ながら「えらいこっちゃ・・・」と震えていた記憶があります。

同時多発に発生するハイジャックに対応する航空管制センターでのやりとりの緊張感が半端なかったです。
「いったいなにがおこっているんだ!」
「どの機がハイジャックされたんだ!?」
錯綜する情報と前代未聞の事件に対応するオペレータ達の緊迫した表情が刺さります。

また当時の状況を無線通信や機内からの電話で再現したであろうテロリストたちと乗員乗客のやりとりも凄まじかったです。
極めつけは極限状態の機内でテロリストと乗客がそれぞれ神に祈っていたところ。
破壊と救済の祈りが凝縮された空間は神ってなんなんだと問いかけずにはいられないシーンでした。

もし自分があの機内に居たら何かできたのだろうか。
想像するとゾッとして体温が下がる思いでした。
これもし映画館で観たら青ざめた顔で劇場を後にしたことでしょう。