わーい!ゾンビ映画です!

というわけでこれは観なくちゃ!って劇場に突撃してきました。
『デッド・ドント・ダイ』

何と言っても見るからに素敵なキャスティング。
『ゾンビランド』で存在感ありすぎたビル・マーレイ。
『スターウォーズ』のカイロ・レンでおなじみのアダム・ドライバー。
『コンスタンティン』で天使やってたティルダ・スウィントン。
その他も知ってる人にはうれしい俳優が続々と、らしいです。
おっと『リーサル・ウェポン』でおなじみのダニー・クローヴァーも。

ざっくり感想だけ言うと、自分は大好きだったし超楽しめました。
もし結婚するならこの映画を一緒に見てゲラゲラ笑える人とっていう程度に。


予告編のあとはネタバレにご注意を。





【ゾンビだよ!全員集合!!】
開幕アダム・ドライバー演じる警官が「テーマ曲だから」とか言い出す時点でおや?と思うのですがメタ的な展開が多い。
仕舞には「台本に書いてあるから・・・」とか言い出すし。
となると見る方の心構えとしてはドリフのコントを観るような感じにチューニングすべき。
するとこの映画の楽しい味わいがぶわっと広がります。
真面目な顔で何をしても面白くなってしまうアダム・ドライバー。
ビル・マーレイ!うしろ!うしろ!!
ティルダ・スウィントン演じる葬儀屋がUFOで飛んでちゃうところで全員集合のコントのクライマックス曲が脳内で流れる。
ビル・マーレイとアダム・ドライバーがゾンビの群れに突っ込んで「だめだこりゃ」で締め。
話としてはバッドエンドなんだけど観客は「あー面白かった!」ってハッピーエンド。

近年のゾンビ作品のどこか閉塞的な流れにフルスイングの一撃。
映画なんて面白ければいいし、作りたいもの勝手に作るわ!っていう作り手の気概が感じられました。
地軸がズレるとゾンビが発生するっていう設定はバカバカしいんだけど観ていると成立しているし、世界規模でおかしくなってるのがゾッとする。
コロナウィルスでもうどうかなってしまっている現実に照らし合わせればなんの不思議もないと納得してしまいます。
世界はある日突然ぶっこわれることもあるというのが現実とリンクしていて笑えるような笑えないような微妙な感じが最高です。


【個人的大笑いポイント】
・何度かかるんだよテーマ曲。
・アダム・ドライバーが身体の割に小さすぎる車で颯爽と現場に駆けつけるところ。
・その車のキーホルダーがスターウォーズ(デストロイヤーがくっついてる)。
・ティルダ・スウィントンが直線的にカクカク歩くところ。
・そのティルダ・スウィントンの日本語字幕の口調が武士っぽくてウケる。
・「Wi-Fi・・・」ってつぶやきながら徘徊するゾンビ。
・その他にもいろいろネタがあって知ってれば面白いんだろうなあってのがくやしい。


めちゃくちゃだしわけわかんないっていう人もいるだろうけれど、自分は好き!って自信を持って言える映画でした。
吹替版でもみてみたいな(主にティルダ・スウィントンを)