DSC_0049





鬼滅の刃はTVアニメを1話しか観ていないから映画はもちろん観ることないだろうと静観を決め込んでいたのですがこの勢いはすごい。
「なんか人気らしいよね」
「子供世代には新鮮な面白さと感じるんだろうね」
「自分はもうそういう世代じゃないから」
・・・と、この現象を傍観することもできるのですがいいのかそれで?
いま映画館で何が起こっているのか、その最前線をこの目で確かめるべきでは!?
そう思った直後、2時間後に上映の回を予約しました。




というわけで公開4日目となる10月19日に観てきました。
平日月曜日、雨の夕方からの回でしたが満員!
自分は最後列で観たのですが客席を見渡すとまず親子連れ(男の子も女の子も)がとても多い。
あと高校生、大人の女性も多い。
ひとりで来てるのは自分含めてとても少ない・・・。
109シネマズはコロナ対策で座席間隔空けだったのですが公開直後は鬼滅シフトで全席開放。
ひさびさに客席がびっしりと埋まった映画館となったのですが、ざわざわした活気と場を支配する映画に寄せる期待感にアテられてにわかの自分もワクワクしてしまいました。

んでまあざっくり感想ですが、とてもよかった!
終盤のクライマックスでは握りしめた拳に力が入りっぱなしだったし、涙でマスクがぐちょ濡れですよ。
鬼滅の刃の基本設定をちょっと知っていればいきなりこの劇場版でも十分イケると思います。
煉獄さんを大画面で観られてほんとうによかった。

好き嫌いで線を引くのはもちろん自由ですが、引力のあるものには飛び込んでみるっていうのもいいんじゃないでしょうか。
それは自身のアンテナとか感性の問題ですが年をとっても研ぎ澄ましていきたいものです。

ちなみに今作はPG-12(小学生以下の方が視聴する際、保護者の助言・指導が必要となります)
しかし子供も観るからといって表現から逃げない制作ufotable、お見事です。
作画やアニメーションで気になるようなところはほとんどなくて全力で物語に没頭できる、これすごいことです。
精細な背景は鑑賞中直接意識しないのですが大画面で観ることによりその効果を最大限に発揮。
アニメながらその世界を肌で感じられるリアルさを醸し出します。
画面内を大きく動くアクションシーンは言うに及ばず。
これはぜひ劇場で。



さて予告編のあとはネタバレにご注意を。




















【PG-12】
まずこんなダークファンタジーがこれほど多くの子供たちが観ているのが驚きなんですけど。
アンパンマンやニチアサの次に鬼滅っていう子もいるんだろうけどこれはなかなかハードな内容。
惨殺シーンや流血もあるし鬼とはいえ腕や首はぶっ飛ぶし、話も重い。
なんだけど映画を見終わったあと自分も「水の呼吸!!」ってやりたくなっちゃったのでこの件に関しての分析は無意味だと思いました。
やっぱり日本人って根本的にチャンバラ好きなのかな?



【煉獄さん】
なんといっても煉獄さんである。

登場時から列車の中で弁当を「うまい!」って言いながら大量に食べてる。
フード理論的にこの人もう絶対いい人じゃんって。
で、この時煉獄さんがどういう気持ちで食べていたのか。
煉獄さんになった気分で牛丼を「うまい!」って言いながら食べて考えてみた。
-emjy67

鬼と死闘を繰り広げる鬼殺隊。
まずは今日も生きて食べることができるという感謝。
鬼のように人を喰うでなく、人間としてちゃんとご飯を食べている、自分はまだ人間なんだという確認。
命を落とした仲間の分も食べているのかもしれない。
もしかしたらとうに味覚なんか失っているのかもしれない。
そしてこれが最後の食事かもしれないという覚悟。
そういういろいろが詰まった「うまい!」なんだ。
牛丼屋で泣きながら噛み締めました・・・牛丼。
rengokusan

そして、煉獄杏寿郎にとってこれが最後の食事となった。


物語は無限列車編、そして本編とも言える上弦の鬼との決戦へ突入する。
鬼 対 煉獄さん。
「鬼になれ」と煉獄さんを誘う鬼。
しかし煉獄さんのその強さは守るためのもの。
今は勝てなくてもその意思と戦い方を次の世代に伝えるために全ての技を奮う。

人生において時に間違えそうになったり、あるいは間違えてしまう時もある。
でもその先に行ってしまったら人ではなく鬼になってしまう。
そうなってしまわないための強さを煉獄さんの背中から受け取った。
それは言葉では言い表せない炎のような熱いモノだった。



【キャラ別攻略】
・竈門炭治郎
TVアニメでは張りすぎだと思った花江夏樹の演技が劇場版だとちょうどいいテンション。
テレビサイズに収まるような小さくまとまったものではなかったようです。
炭治郎は夢の中から戻るために自害するって相当な胆力。
自分でもできるかどうか。
殺された家族と夢の中で延々と対面させられるのかなりキツい。

・竈門禰豆子
かわいい。出番はちょっと控えめ。
戦闘時の肉の詰まった重量感のある接地感がすごい。

・我妻善逸
ビビリだけど戦闘時の雷ムーブがちょうかっこいい!

・嘴平伊之助
なんでイノシシの面かぶってるのか謎だしただのうるさいキャラかと思ったらすっごく強くて見直した。
炭治郎といっしょに煉獄さんを見届けたのえもい。

・魘夢
あとからまとめて食べてやろうって企んで結局食べれなかったの憐れですらある。
映画が終わってしまえば雑魚。所詮下弦である。

・猗窩座
上弦の参にて今作のラスボス。声は石田彰。
子供世代にも石田彰の声はラスボスっていうのを確実に植え付けていく。
戦いながら煉獄さんを鬼へと誘う感じは優しくもあり哀しくもあり、流石です。



【鬼滅の刃 無限列車編】
というわけで、にわかなりに存分に堪能した鬼滅の刃でした。
最後の方もう「煉獄さんッ!!」ってボロ泣きでした。
エンドロールが始まったので帰り支度に涙をぬぐったんだけど、スタッフロールに合わせて煉獄さんのイラストがラッシュ。
それ見てまた涙が出てきて「あーもー!いいよ!泣くよ!」ってなりました。
アニメの続き見たいってなったし、原作漫画も読んでみたいなって思いました。
鬼滅の刃、あなどりがたし!!



【その他雑感】
・鑑賞中マナー違反多いかなって思ってたけどそんなことなく。ちょっと声出してる人いたけど。
・上映前に高校生男子たちが「俺泣いちゃうかも」「あいつの泣く顔見たくね?」って言ってたのが微笑ましかった。
・エヴァの予告で脳内ヒューズブチ切れ。
・テレビのワイドショーやNHKのニュースまで鬼滅大ヒットってやってたけどテレビの宣伝でお馴染みの芸能人声優使って無くてごめんあそばせ。これからのアニメ映画の作り方や売り方考えたほうがいいですよ。
・TOKYO FM聞いてたらこれまた鬼滅の話題でもちきり。リスナーからのメッセージも多いようで。
・「呼吸」ってのは生きることそのものでそういうの巧いよなあとか。
・これだけ大ヒットしながら漫画は完結というのが素晴らしい。結末に向けて安心して物語を追える。
・ufotableといえば『空の境界』『Fate HF』といったダークな作品なんだけど観てしまえば鬼滅も順当。今作では冒頭の墓石が並ぶシーンの冷たい美しさでいきなり持っていかれた。
・戦闘シーンはいろいろとすごいことやってるけど一度観ただけでは追いきれない。
・列車のお肉ぶよぶよはCG感あったのがちょっと残念。いや充分すごいんだけど。
・夢の中で故人が出てきても疑問を持たない感覚、実際にしばしば味わっている。劇中で炭治郎たちが夢に抗えないのが共感できて話に惹き込まれた。
・煉獄杏寿郎というキャラをパッと出してパッと散らせるのすごい。序盤に炭治郎たちや観客たちがスムーズに煉獄さんをすきになるように設計しちゃうすごさ。そして完全燃焼。こんなにキャラを活かすのなかなかない。
・話は重いけどところどころ笑えるところがある絶妙なバランス。
・今まで素通りしてた鬼滅の刃グッズコーナーとかが無視できなくなった。