さらば、全てのエヴァンゲリオン。

というわけでついに公開となりました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

自分は2021年3月8日の公開日に1回、その1週間後に1回観ました。
ざっくりとした感想は大変良かった、です。

今回の記事では前半を公開当日の映画館の様子。
後半はネタバレありの感想となってますので未見の方はネタバレにご注意ください。


【時に西暦2021年】
コロナウィルス感染症のおかげで公開日が延期、さらに延期となりましたが3月8日に公開となりました。
この公開日の発表が一週間ぐらい直前で総員第一種戦闘配置!!となったわけで、その後のチケット予約開始では大騒ぎ。
案の定映画館の予約サイトはアクセスできない状態だったわけですが、そこは友人が運良くサクッとチケットを確保してくれました。
ちなみにこの友人は24年前の「旧劇場版」を徹夜で並んで観た「戦友」です。

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今回鑑賞したのは新宿TOHOシネマズにて。
最初は最高のインパクトを得るためにIMAXレーザーという選択(これはもちろん大正解)。
この日の新宿は雨が降って肌寒かったですがエヴァ公開ということで体温は高かったです。
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映画館に行って驚いたのは人!人!人!
あの映画館のロビーはけっこう広いんだけど開場待ちの人で満員です。トイレもぎっしりで入れないくらい。
パンフレットも15分くらい並んで買いました。
現場を仕切る映画館スタッフも「パンフレット販売はこちらです!」「開場はまもなくです!!」とハイテンション。
この熱気・・・コロナ禍で久しく味わえていなかったお祭り感です。
そしていざ開場。
我々は心躍りながら小躍りで入場するのだった。


【新宿バルト9】
観終わった後あーだこーだと友人と感想戦をしながら向かったのは新宿バルト9。
なぜかというと制作スタッフの寄せ書きが展示してあるということなので。
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映画館入り口もエヴァ仕様。

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ロビーにはでっかい初号機と綾波が。

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監督のサインも!

ロビーでは展示物を写真撮影する人や、メッセージボードに書き込んでる人やらで熱気がありました。
みんなエヴァ大好きだな!(自分も!)

その後友人と夕方まで喫茶店で感想戦を続けていたのですが、お互い「えっ!?そうだったの!?」「そんなの映ってたの!?」っていうのの応酬で楽しかったです。
総じて「良かった・・・うん・・・良かった・・・」という両者の見解で締めでした。
ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン。


※ここから先はネタバレありの感想となります。未見の方はご注意ください。





※ここから先はネタバレありの感想となります。未見の方はご注意ください。



【物語の終わり】
なんといっても注目はちゃんと終わるのかということだったのですが、終わってくれた!やったー!!
というわけで長きにわたるエヴァンゲリオンという作品ともケリが付きました。ありがとうございました。

なので終わってしまえば設定がどうだったのとか謎がどうだったのかというのはもう考えるだけバカバカしい(いい意味で)なのです。
なのでそういう「ガワ」を取り除いてしまうとこの映画のメッセージが視えてきます。

エヴァという作品が一貫して描いてきた他人との距離。
「旧劇場版」ではやっぱり人はわかりあえないって感じで終わったと思うのですが、今作ではその先。
人と人はわかりあえないのが当たり前、だから受け入れることしかできなんだよ。受け入れることはできるんだよ。っていうのが伝わってきました。
そんなの言われて見れば当たり前なんだけど、シンジやゲンドウといった登場人物の姿を追うことで体験として実感できます。これは映画というものが持つチカラですね。
特にシンジが父親と戦うのをやめて対話に臨む姿は胸を打ちました。
そしてすべてにケリをつけるべくサヨナラを繰り返していく。

自分はこのへんなぜか鈴木雅之の『ガラス越しに消えた夏』を思い出してしまいました。

「サヨナラを繰り返し君は大人になる ときめきと戸惑いをその胸に忍ばせて」
「サヨナラを言えただけ君は大人だったね」
・・・といった歌詞が刺さります。
あーでも大人になるってそーゆーことなんだなーって思いました。
だから最後にマリと共に駆け出していくシンジの姿が一言では言えないせつないようなうれしいような気持ちになるんでしょう。
エヴァとの別れ。
エヴァからの卒業。
ありがとう、そしてさようなら。

公開延期とはなったけど3月の卒業シーズンに公開となったは却ってよかったのかもしれません。


↑『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』で流れるBGMも卒業式でおなじみのバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」だし。


【その他雑感】
メモに書いたけど書き捨てるのも勿体ないからまあよかったら。

・神格化してしまった『エヴァンゲリオン』という作品を終わらせるために神殺しする。
最後らへんで雑に処理されるアダムスとか巨大な綾波の頭を見て「変!」って言わせるとか。最高の映像とセンスで陳腐化して叩き落とす。ふつーできねーよそんなこと。

・旧劇場版とはやってることは大差ないんだけどうまい具合にやりなおしてる。すごい。

・大人アスカえっちぃすぎへんか?

・アスカが「(シンジを)好きだったけど私のほうが先に大人になっちゃった」っていうところ切ない。

・コミック版の最終巻でケンケンがアスカをロックオンしてた。
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・マリエンドにはおどろかされたけど後からサクラちゃんが走ってくる説も支持したい。

・マリ的にはシンジは最後に時間を共有したただ一人だし、大好きなゲンドウくんとユイさんの子供だからOKにゃんっていう歪んだ性癖が垣間見える。

・基本的にcv坂本真綾という時点でマリは俺に特効。

・8号機のプラモ欲しいけどどこにも売ってない。

・本(知識)というものに対してのアプローチ。
ゲンドウ:あたまでっかちなダメ人間。
マリ:貪欲に摂取。
レイ(そっくりさん):心を豊かにするもの。

・そっくりさん融解シーン、これもまたシンジへの「儀式」かと思うけどそれ以上にやっぱり来るものがある。おやすみ、おはよう、ありがとう、さようなら。みんなあいさつだいじだよ!!

・映画を観た後にリアルで人はわかりあえなんだわ!みんな他人のことなんてどうでもいいんだわ!っていう出来事があって凹んだ。
でもボクはもうそこであきらめたり絶望で終わったりはしないよ!

・ゲンドウのことをみてまるでダメなオヤジだな〜って思えるならそれはアナタはもう大人ということでは?

・破で鈴原トウジ生存ルートにすることにより第三村が成立。
鈴原トウジと相田ケンスケといえば名前の由来は『愛と幻想のファシズム』なんだけど、最後に重要な役割にするのよかった。
『愛と幻想のファシズム』また読みたくなった。


・ヴンダー突撃時のBGMは惑星大戦争(観たことない)
・最後のほうに流れる歌は林原めぐみが歌う松任谷由実「VOYAGER 日付のない墓標」→映画『さよならジュピター』(観たことない)
課題が残る。


・ミサトさんのcv三石琴乃かっこいいに尽きる。さすがです。

・エヴァって作家性だとか設定がーっていうのが取り沙汰されがちだけれど素直な目で作品と向き合ってみるのも大事だと思います。
新劇場版4部作は映像としてもとてもよかったです。
10年後くらいに観た時にどう目に映るか。
もしかしたらその頃はもう「新世紀」な世界になってしまっているかもしれないけれども。