「カセット」ウォークマン販売終了 30年の歴史に幕 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101022-00000609-san-bus_all

おつかれさまでした、といいたい!
このニュースを見てカセットテープの時代もほんとうに終わり・・・っていうか終わっていたのを思い出したという感じがします。
ここ何年も自分はカセットテープは使っていませんが、小学生から20歳すぎまでだいぶお世話になったものです。
電化製品への興味や知識など楽しいだけじゃなくていろんなことを教わりました。
というわけで、オレとカセットテープ、振り返ってみたいと思います。

初めて使ったのは小学生の頃で、なぜか家にラジカセがあったから。
ラジカセは買ったのか貰ってきたのかは分かりませんが、
メカメカしい外見!数々のボタン!テープカウンターやラジオのチューナーの表示のカッコヨサ加減!
・・・最高のおもちゃです。
やがてカセットテープを入れて再生ボタンと録音ボタンを同時に押すと音が録音(音が録音!!)できることが判明。
初めて自分の声を聞いたときの違和感と言ったら・・・。

次にやり始めたことはテレビのアニメ・特撮の主題歌大全集テープを作ること。
やり方はカンタンです。
テレビのスピーカーにラジカセを近づけて内蔵のマイクで録音です。
当時はビデオなんてないのでもちろんオンエアー一発録り。
ただこのやり方だと周囲の余計な音もいっしょに録れてしまうので、テレビのある部屋の戸を閉め切っての作業です。
しかし夕方などは母親の「ごはんよ〜」の声や、父親の「オーウ、ただいまー」の声が入ったりして失敗も。
また編集なんかできなかったので出だしを取り損ねると次週にまたやりなおしとなります。
そんなふうに作り上げた自分のテープは宝物でした。

やがて小学校も高学年になり、進級祝いにダブルラジカセを買って貰いました。
しかもオートリバース!!
テープをひっくり返さなくてもA面からB面に連続再生とか!!
この頃からラジオを聞くようになりました。
夕方のNHK-FMではリクエストでたま〜にアニメソングが流れるときがありました(今のNHKアニソン三昧とかありえなかったお堅いNHKの時代です)
「次の曲は安田成美さんで『風の谷のナウシカ』です」
などとDJの人が言おうものならスクランブル!!
録音せな!!と空(から)のテープを探して部屋中をひっくり返し、それでも空のテープがなくて泣く泣く上書き録音したりとか。
(自分どんだけアニソン好きだったんだよ)
しかも録音しようとおもったらツメを折ってあってできなかったりとか!
セロテープどこ!?(笑)

また夜の10時ごろになるとAMラジオの電波が電離層に反射して遠くの局も聞こえるようになります。
当時日本海側に住んでましたが関東のニッポン放送も聞くことができました。
なので自然とオールナイトニッポンを聞いたり録音するように。
と同時に長時間テープを使い始めたり、ヘッドクリーニングなどのメンテナンスもするようになりました。
ダブルラジカセなので編集とかも。
今考えると時間のかかる作業をこつこつとやっていたものです。

中学に入るとなぜか放送委員に。
放送委員は給食の時間に放送室から給食BGMを流すのがお仕事です。
というわけで担当者は自分の給食を放送室に持ち込んで任務にあたります。
そこで目の当たりにする数々の機材。
それらの機材を繋ぐのは・・・そう、ケーブルです。
ここにオーディオケーブルに興味津々な時代がやってきたのです。
ケーブルがあればもうテレビにラジカセを近づけて録音しなくてもいいんです。
また相棒のO君が「面白い曲があるんだよ!」と聞かせてくれたのが聖飢魔IIの「蝋人形の館」でした。

(このPVすげえ!w)
それからは全校向けに表向きは軽やかなクラシックを流しつつ、放送室内では聖飢魔IIをガンガン流しながら給食を食うO君と自分でした。

さて、この頃からカセットテープに「タイプ2」とかグレードがあることが判明。
なんか音とか耐久度が違うらしいぞ!
ということでこだわり始めます。
そしてやはり到達してしまう「タイプ4」、そう、メタルテープの登場です!!
中学2年生くらいに「メタル」とかいう単語を与えてはいけないと思いませんか?
以降とっておきはメタルテープで録音、電気屋に行ってはどうでもいい録音用の格安のテープを漁り、「おい!なんか180分のテープがあるらしいぜ!」「マジで!?」「でもあれ薄すぎてダメだってさ」「ハハハ」みたいな会話もしていたような気がします。

ラベルの文字もたどたどしい手書きから、インスタントレタリングでこすって転写して作ってました。
現在はもうなかなか売ってないようですが、インレタ。
今ならパソコンでチョイっとデザインしてガーッっと印刷すればできちゃいますが、こうやって時間をかけて作ったのはいい経験でしたねえ。


高校に入る頃にはコンポを買って貰い(親に感謝)レコード(聖飢魔II)も買うように。
もちろんテープにダビングしたりとか。
AMラジオの受信感度を上げるために部屋中に線を這わせたりしてました。
やがてバイトして携帯用のカセットプレイヤー(AIWAカセットボーイ HS-JX50 参考>)を買ったり。
このとき友人が限定生産の同型の金色バージョンを迷わず買っていたのがスゴイ。
このへんが自分のカセットテープ史の最高潮でしょうか。

以降ラジオも録音よりもその時々を聴いて楽しむほうが多くなり、やがてCDの登場をもって急速にその姿を消していったのでした。
あ、自分MDはまったく使いませんでした。
たまたま機材を持っていなかったのと、CDからちっこいCDみたいなのにダビングしても?・・・みたいな思いがあったのかもしれません。
なんかよくわかりませんが、それだけカセットテープへの思い入れがあったのです、ということにしておけばこの記事もなんとなく体裁が繕えると思いますのでそういうことにしておきましょう。
ありがとうカセットテープ!(つ∀-)

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押し入れからカセットテープを発掘。
ナイトライダーとエアーウルフのサントラ、
篠原美也子のオールナイトニッポン最終回、
デーモン小暮のオールナイトニッポンでした。

薄型ケースの登場も当時衝撃的でした。
AXIAなんかデザインが好きでよく使ってました。
今思うと各社ともいろんなデザインを次々と出してたんですね。
カセットテープがすごい量売れた時代があったのだと実感です。